社会 

 

ニューエイジ左翼の危険性


2014-12-18

 ニューエイジ左翼はご存知だろうか?
 ニューエイジ界に左翼が現れた。これは新しい毒である。早々に消毒したい。

 ニューエイジとは、1970年頃のアメリカ西海岸発祥。ヒッピーがマリファナやコカインを吸い、素朴で明るい服を着て、怠惰で自由な共同生活をした。彼らは座禅を採り入れ、霊性運動を始めた。ティモシー・リアリーというコンタクティなどが宇宙の何者かから通信を受け取り、主導していた。彼らは反ベトナム運動を行った。アメリカは反共の国で、共産主義に染まると社会的に抹殺される。アカになるほどの無知はほとんど出なかったが、当初左派だった。

 それ以後、ニューエイジはアメリカに広がった。ヒッピーは堕落が顕著になり、左派的なニューエイジはほどなく衰退した。それからのニューエイジはもっぱらコンタクティに人が集まるものだった。それはアメリカ国内で行なわれたから、共産主義を敵とし、悪魔の国をソ連とするものが大半で、左派を容認するものはほとんどみられなかった。

 そのニューエイジが日本に入った1980年以後の新興宗教には、左翼的なものはみられなかった。が、左翼の影響を受けているものはいくつかあった。サリンをまいた団体は教祖が革命闘争という発想を共産主義から得ていた。また暴力闘争を真似て、布教を行なう団体もある。だが、あからさまに神を否定する共産主義やコミュニストを礼賛するものはなかった。それが、2014年に変わった。最近のことだ。

中丸薫の北朝鮮擁護
 去年からひどくなった。ニューエイジの有名人、中丸薫が北朝鮮に招待されたようだ。それから、彼女は北朝鮮擁護を繰り返す。彼女はサダム・フセインとも出会い、絶賛していた。彼女は会った者を誰でもべた褒めする。最近は北の宣伝マンに落ちた。確信的ではなさそうだが、危険なイデオロギーを見抜く目はないようだ。

『99%がバカに洗脳された国NIPPON』 宮城ジョージ ヒカルランド
 著者は日系ブラジル人。南米に左翼の国が多く反米が主流、という。彼はチャベスをほめちぎる。共産テロ国家に石油マネーを与え、自由世界の秩序を危うくした南米の問題児チャベスをだ。共産国で、宗教者や信徒が何千万と殺害された20世紀の歴史をまったく忘れたかのような薄さだ。彼はアメリカの金融やイルナミティの世界支配を妨害して、その洗脳から脱しよう、という。以前、ニューエイジでここまでいい加減な左翼書籍は発刊されなかった。が、近年はちょくちょく、こういう不届きな共産シンパがニューエイジにも浸透してきた。どこの左翼の計略なのだろうか。

「マシューのメッセージ」
 息子をなくしたアメリカ人母がある日、マシューと名乗る息子と名乗る霊らしいのからコンタクトを受けとった。政治への言及が多い。イルナミティの陰謀を打ち砕くことが大事と説く。このマシューはプーチンが世界の平和を願う心良き人物と描く。イルナミティの世界支配、その洗脳を解くために、行動しなければいけない、という。明らかに、アメリカで嫌悪されているプーチンを絶賛する。違和感がある。

 プーチンは思慮深いが、ロシアの残党共産勢力が強いから、彼はそれに従い、行動せざるをえない。イラン、シリア、ウクライナの混乱。ロシアはそれらを背後から操る。つまり、ロシアは冷戦後もいまだに世界に無用な戦争を計画する。世界の謀略の根源なのだ。そのプーチンを正義として、褒めるとは・・・ 自由陣営側の人が見たら、このメッセージは左傾化しはじめた、と一目でわかる。

 さて、最近の特徴は、ニューエイジ左翼は共産主義者を礼賛することだ。共産主義をさすがにほめるほど、愚かではない。日本の出版社がそれでは読者がつかない、と書き直させたのだろうか。かわりに共産系の人物ならほめても世間はごまかせると踏んでいるようだ。

 しかし、コミュニストも同じく危険だ。共産主義を信じた者にろくなやつはいない。かれらは目的のための殺人を厭わない。日本でとかく英雄視される左翼ゲリラ、つまり共産兵士で軍人隊長のチェ・ゲバラも何十人とゲリラ戦で殺戮したに決まっている。だから、やり返された。

 中南米で共産主義者が、銃をもって密林に隠れ、何十人とアメリカ一般市民を誘拐して殺してきた。もう忘れたわけではあるまい。コミュニストは、その狂気の体現者だ。共産主義に魅力がないなら、同じくそれを実践した者はさらに商品価値がない。そういうことにも出版社は気づいてほしいものだ。

 アニメのキャラクターが実対化したら、実に不気味だろう。共産主義は、実体化したら、それだけではすまない。破壊者や無法者、アングラ人間、秩序を壊す者となって社会にとって恐ろしい害毒になる。共産主義者とはそういう恐怖のシンボルなのだ。もはや共産が見向きもされない日本では、共産の影をまとうだけで嫌悪の対象となる。共産主義者をニューエイジャーが礼賛するのは、その真意に得体の知れない陰謀を感じてしまい、不気味だ。

 これら左翼ニューエイジには共通の敵がある。アメリカ支配、アメリカ金融、ロックフェラー支配である。つまり、反米なのだ。イルナミティの陰謀を打破するために、共産主義者は活躍している、と主張する。が、それは事実と異なる。

 彼らは古い破滅的な階級闘争・反米闘争を、ソ連が滅んでなお少数で続ける。彼らは過去に捕らわれている。壊れたおもちゃにしがみつく大人のようだ。彼らが好んで、世界統合化を阻止しようとしているわけではない。彼らの赤い性(サガ)、反米闘争が捨てられないだけだ。

 アカは自由の発展には、様々な形で反対する。アカは日米友好にとって障害物。それだけではない。他にもいろいろと彼らのせいで、物事が進みにくい。例えば、アジアの平和は中国や北朝鮮が障害だ。拉致問題も北朝鮮が解決を遅らせている。成田空港の拡張もできない。アカは、ほとんどの社会改革の邪魔者で、彼らはあらゆる点で、社会成長の障害物となっている。陰謀を阻止する者、と肯定的にとらえようとしても、無理がある。彼らはあらゆる面で、障害物なのだ。アカは意図して、陰謀とは闘っていない。アカは、自由世界と民主主義の敵だということを思い出してほしいものだ。

 ニューエイジ左翼は、目新しい視点かもしれないが、共産主義の危険性を知っていれば、騙されないだろう。が、警戒はしたい。そして、宗教が左翼化したら、すぐに消毒して、その思想の影響をなくすことが大切だ。

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