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道徳教育の方法3 いじめ対策 仲直りできない時は?

 

 2015-1-26 校正 3/18


 道徳教育の方法3 いじめ対策
 いじめは、友達どうしがけんかした時、けんか相手に、子供はどう対応するか? という状況で、『いじめ』という方法を選択したものだ。いじめとは、"制裁"である。

 

 けんかした時には、仲直りして、和解する。それに尽きる。その方法を教えるべきだ。すると、陰湿ないじめや弱いものいじめなどしなくてよいだろう。しかし、それがどうしてもできない時は、子供は、相手を制裁する。それがいじめだ。


 子供はよくけんかする。子供は、口が汚い子や悪いことをする子に、自分を傷つけたと思われるようなことをした子に、お返しに『無視する』。 けんか相手が弱そうなら、『何か恥ずかしいことをやらせる。』、『ぱしりにして、働かせる。』、『自分が番長役となって、言うことをきかせる。』、『できの悪い子分のように扱う。』 等々する。

 

 こういう過激な制裁がいじめだ。


 子供のグループでは、『子分に制裁を加える。』のがいじめの一つである。最近では、対等な関係で、集団で一人を『無視する』、『嫌がらせをする』、『暴力的なことをする』などもする。これも制裁である。


 この"制裁"とは何だろうか? 悪いことをした子に、二度とそうしないように教育することである。もしくは、罰である。制裁自体は悪いことではない。悪い事をした友達には何か、注意するなどしなくてはいけない。

 

話がわからない子供はいる。理不尽なことを言い続ける子供はいる。頑迷なのか、KYなのか、悪いことをしても、いつまでも平然としているのはいる。だから、彼らの行動を変えるべく制裁する。

 

だが、制裁でも、よい制裁と悪い制裁がある。そう教える。


 罰としての意味合いが強いならば、正しい罰を学校は教えなくてはいけない。先生が教室でふざける生徒に、『廊下に立たせる』、『長時間立たせる』なども罰である。子供も、自分なりに考えて、悪いことをした子には、罰を与える。そのやりすぎがいじめである。


 このタイプの相手への制裁という意味あいが強いいじめは、『正しい罰』を教えることで、解消する。無視するという罰、かつあげするという罰など。万引きさせるという罰。どれが正しくて、どれが悪いか。そういうのを細かく調べ、教える。すると、子は制裁を合理的に考えて、あとくされないもの、非犯罪的なものにするだろう。陰湿な長期の罰(いじめ)をしなくなるだろう。


 まずは、仲直りを教える。でも、それだけだと、仲直りできなかった時に、子供はどうしたらよいかわからない。それでいじめに走る。しかし、その方法も教えておくと、子供はより賢明にふるまうことができる。いじめが激化することはないだろう。

 


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