発達心理 developmental psychology

 

 発達心理論

 

 

 発達心理13 大学2-3年(19-20才)の心理 2015-3-2 校正3/16

 

大学2-3年(19-20才)の心理

 大学生の心理を解き明かす。彼らは「社会」に関心をもつ。18才頃は、社会の仕組みを学ぶ。19-20才は積極的に社会活動を行うようになる。グループに属したがる。今日は後期を明らかにしよう。

 

  発達心理表
タイプ    年齢(才) 課題 世紀 思想、特徴
 空間者 21-24  空間 21-24   空間
↑空間者 20-21 電子 21    電子、インターネット的
↑社会性後期 19-20 社会活動 20  社会 経営学 社会組織論
↑社会性前期 18-19 社会学習 19  社会 社会論
↑理性後期 16-17 外的理性 18  理性、カント、ヘーゲル
↑理性前期 15-16 内的理性 17-18  理性、デカルト、経験主義
↑運動者後期 13-14 外的力 13-16  ルネサンス以後、足利文化的
↑運動者前期 12-13 内的な力 13-16  ストア哲学、鎌倉仏教
↑感覚主義者 9-11   感性 9-11   貴族 
 感覚主義者 5-8   内感 5-8   王()

 表が大きくなった。人は感覚→運動→理性→社会→空間とテーマをあげる。各段階は前半と後半がある。前半は、自己の(内的な)認識の確立。後半は外世界(実践)を対象とする。

 18才から人は社会に関心をもつ。それは19才と少しまで続く。それまでは社会活動には億劫だ。が、19才からは社会活動の実践に入る。彼らはどんどんクラブや社会活動を始め、熱中する。

 社会期後半のはじまりと終わり

 発達心理の年齢は、前半は18才から19才三ヶ月まで。後半は、19才4ヶ月からはじまる。終わりは21才のはじめ頃としよう。
 人類の社会思想の実践期間は、はじまりが1910年か1930年とする。終わりは2030年だ。これは社会組織論でつきとめた。

 各段階は?

 社会期の段階は、社会組織成長論に従う。

段階 課題 年度  組織形態 、世界の事象
↑6、個人 2010-2029 個人主義、コラボ   コラボ型組織
↑5、集団 1990-2009 集団・グループ、マルチ、分社 EU、地域経済圏
↑4、専門 1970-1989 官僚組織、単能工市民運動 G7,OPEC
↑3、分権 1950-1969 事業部制組織、民族主義
↑2、集権 1930-1949 集権組織、独裁国家, ドイツ、日本、ソ連
↑1、初期 1910-1929 組織やグループが誕生。

 よって、6段階があるはずだ。

 19-20才の発達心理

 私のケースから。19才は大学2年だ。下宿を始めた。大学では、経済学部だったが、大学1年で見切りをつけ、多くは経営学を学んだ。組織論をして、最後には生産管理にゆきついた。それがもっとも経営学の難しい分野だった。

 

 この時期の探求は、組織論からはじめて、組織の目標や目標の管理などを学び、裁量・権限を知る。そして、組織構造が変化することも、知る。それから、実用的な生産管理は最後頃に学ぶ。経営学は、金をもうけることが書かれ、純粋な学問になりえてない。が、そういうものを捨象して、社会の法則を理解する。産業論や国家論も大切だ。これをしないと、小さな組織(企業)しか理解しなくなる。

 発達心理では、まずは組織に入りたがる。それから誰かの命令に従って活動することを好む。そして、仕事を任せてもらいたくなる。そして、専門家のような顔をする。それからはマルチの才能を発揮する。もしくは分社して、事業をまるごと任されることを望む。しかし、その後は組織に属することに疲れ、個人行動に走る。自分が興味をもったことには集まる。この年齢の青年はこの順に心が揺れる。

 このように社会組織成長論の6段階に沿って、本人は関心を変える。

 実際に20世紀の思想は?

 この段階は、20世紀の思想に対応する。どんなものがあったか?
 この時代の哲学は、社会学や経営学という専門分野で中心に発達した。「思想」や「哲学」は、理論はない。これは、数学を文字で表すと読みにくいし、奇妙なものになるように、「社会」そのものを思想・哲学用語では分析できなかったからだ。それが構造主義やポスト構造主義という陳腐な産物である。

 自由主義 (リバタリアニズム)
フリードリヒ・ハイエク 1899-1992年 経済学者 反共主義
 社会主義

 実存主義
マルティン・ハイデッガー 1889-1976年 「存在と時間」 志向 道具
カール・ヤスパース 1882-1969年 精神科医 超越

 構造主義
ジークムント・フロイト 1856-1939年 精神科医 心理学の父
ミシェル・フーコー 1926-1984年 知と権力の関係

 ポスト構造主義
ジャック・デリダ 1930-2004年 哲学者

 この時代は、社会イデオロギーの時代であり、哲学よりも社会思想(社会学のこと)が人々の心をとらえた。それが世界を動かした。それを表現した哲学者はいない。心理学はフロイトによって、目をみはるべき発展があった。それまでは心理について合理的に考えられる者はいなかった。哲学は不作である。この時代のイデオロギーを代表してはいない。

 まとめ

 この時期は、実践が中心だ。家に閉じ込めないで、社会活動をさせる。それが身につきやすい。彼らはそれで、内的な欲求を満たし、充実する。上の思想は必要がない。社会論がよい。

 発達心理 19-20才 大学2-3回生の心理

 大学1年では、社会活動には積極的にはならなかった。が、この年齢からは積極的に取り組みだす。クラブ活動には参加させて、組織のかかわりを体験させる。また、頭のよい人物者には、経営学か社会学を教える。

 社会の目標とは何か? どうすれば各人が共有するか? どんな目標なら共有するか。そういうことは経営学にしかない。また組織の命令の意味、自由の意味、権限・自由裁量などは、会社を考える上でとても大切だ。それは知らなくてはいけない。「所有」という古い観点だけでは、社会は分析できない、と知る。これが共産主義に対するウィルスとなる。

 反共のためには、社会の仕組みをよく知るためには、特に「権限」や「自由裁量」や組織形態論を教えなくてはいけない。大学では、左翼の誘惑がある。それらに入って、社会論の極端に走らないよう、過激派の一員にならないようにするためには、ぜひとも必要だ。

 それまで社会の仕組みを勉強させる(企業論、産業論、国家論、生産管理、社会組織論)。大学2年からは、その社会活動に参画させる。それが、彼らの欲求である。

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