発達心理 developmental psychology

 

 発達心理論

 

発達心理4 発達心理と精神段階 2015-2-18 校正 3/14


 私は最近記した3理論(発達心理学、社会組織成長論、精神段階論)で、ノーベル賞を3つとれると思う。が、実際はノーベル経済学賞しかないから、一つかな。

 

 発達心理4 発達心理と精神タイプ2


昨日のまとめ。人間には6タイプの精神型があることを説明した。感覚主義者、知性主義者、理性主義者が単純型、複雑型、大量型の3タイプである。そしてその上に一つ空間型がある。それを一覧表にしてみよう。

タイプ    年齢(才) 課題 思想世紀 特徴
↑空間主義者 21-24  空間 21-24 空間、
↑全体理性者 20-21 電子 21    電子、インターネット的
↑複雑理性者 18-20  社会 20-21  社会、経営学、社会論
↑単純理性者 15-17  理性 16-19  理性、ルネサンス以後、カント、ヘーゲル
↑知性主義者 12-14  力 13-15  武家・中世
↑感覚主義者 9-11   感性 9-11   貴族
 感覚主義者 5-8   内感 5-8   王()

特徴
 一番多いのは、感覚主義者で、彼らは気楽に生きている。社会に影響力をもつのは、学者が多い知性主義者だ。しかし、彼らの哲学は現代の科学主義を理解しない。が、たくさんいるため、社会には通じない言い回しで、中世的な自分の哲学を強化しあうことで、慰みとする。理性的な人は、精神は高度だが、あまりに少数なので、なかなか自分のことが理解されない、と思って生きている。

 

 この内的成長が止まるとは?

 発達心理の各段階のテーマをその年齢でこなすと、さらに成長する。こなせなかったらどうなるか? 成長は止まり、その哲学をもつ。本人の世界観、哲学はその年齢のものに固定される。その精神のまま人生を過ごす。一生、その哲学は変わらない。

 

 一度、この内的な自己哲学の成長が止まると、自己喪失に陥る。自分の課題が何か、わからなくなる。傍目には、よくわかる。それでも発達心理上のテーマは年齢になると意識する。そのため、発達心理に沿った関心をもつ。

 

 精神が成長するには?

 その時々の発達心理の課題をこなす。それは単に知識として、知ることではない。身をもって知る。自分のことのように知る。それは悟る、と同じだ。すると、本人の世界観に適切に組み込まれる。本人の世界観自体が、この青少年の時に、それによって大きく発展する。

 

 その年齢に理解しないと、二度とその機会はこないか?

 発達心理とは、脳形成なのだ。ある年齢で、ある脳部位が形成される。神経回路が作られる。それに伴い、ある分野に関心がゆく。私は、脳神経の回路をみれば、すぐに判別できる。段階ごとに特徴がある。よって、その年齢で意識しなければ、その神経は二度と形成する機会がない。私は、晩年に哲学を向上しえた人は知らない。未来にはできるだろうが。特別な専門のプロセスが必要である。

 

 この理論の見解

 

 1,20才までに精神の原型は定まる

 大人になってから精神修養しても、本人の基本哲学は変わらない。これは精神次元ともいわれる。

 

 2,後年いくら修行しようがあがらない

精神次元は20才までに決まるためだ。仏教で菩薩や如来の精神になろうと修行する。これは自他に尽くすのだが、別の修行である。精神の基礎(本人の哲学)は変わらない。

 

 3,他人がこの本人の哲学を決めることはできない

 たまにいる。君の精神次元(精神型)は、8次元だと勝手に上げたりしようとするのが。が、本人の哲学は、他人がどんな評価をくだそうと変わらない。理性主義だと口先で言っても、主観を信じていれば、理性主義者ではない。そして、晩年に本人の世界観(哲学)は変わることはない。その糸口すら見つけられないだろう。

 

 4,段階はいくつまであるか?

通常、6段階しかない。そこで止まる。が、発達心理は100才くらいまではあるから、それより上の段階はあってもよい。不明である。

 

 精神次元論との対応

 仏教の階梯論は、瞑想の段階である。精神=自己哲学の段階ではない。上の精神タイプと対応するのは、精神次元論である。

 

 精神次元論とは

死後、人間がゆく段階について、どの精神タイプはどの次元にあがれるか。それが精神次元だ。あの世は、10次元の世界がある、といわれる。最高が10次元で、最低が1次元だ。人間が死後にゆくのは、5-10次元である。私の分類では、こうなる。

↑10次元 神   総合者   
↑9次元     全体理性者  全てを理論で語る者
↑8次元 如来 複雑理性者  複雑な論を語る理性者
↑7次元 菩薩 単純理性者  単純な論を語る明るい理性者
↑6次元 神界 知的な主義者 学者、
↑5次元     感覚主義者  難しいことを言わない庶民

 

私は、本人の哲学(会話で明らかになる本人の信条)から、精神タイプを見分けられる。どんなに探しても5タイプしかいない。心高い人は死後に、上の世界にゆく。心貧しい者は下の世界にゆく。

 

 あの世は精神の質によって、住む階層が異なる。私は本人の世界観・哲学から5つに分けた。それをあの世の階層と対応させた。最も優秀な全体理性型が、人間としてはもっとも高いところに。もっとも低い感覚主義者は、最も低いところに。そう分類した。最上層の人間は見たことがない。書物にいるのだが。

 

 これが精神次元論だ。これは死後、どの精神タイプはどこに上がれるか、という指標だ。生きている間は、あまり重要ではない。

 

 どこにあがるかは、22才までに全て決まる。発達心理の解決度合いで、それは決まる。それは覚えておいてほしい。


 菩薩になろうと修行に励む人は、神界の意識の人間である。だが、15才までに決まる。大人になってから、あわてて自分の心を意識しても、遅い。けっして理性者(菩薩)にはなれない。それは本人の哲学を改造しないかぎり、無理なのだ。

 

 精神次元は、発達課題を自覚して、解き続けた青少年だけがあがる

 私の理論では、精神次元は青少年期の心の持ち方で決まる。感覚の謎、知性の謎、理性の謎、社会の謎。これら謎がその時々で、心に浮かぶ。本人の関心となる。その心から湧き上がる問題を解いた者だけが、上の精神になれる。

 

 理性的な段階に上がるには、京大や東大クラスの知力がなくてはならない。主観や客観といった問題すら解けないようでは、理性に至ることはできないのだから。経験の帰納、それは微分的な要素を含むこと。それが軽くわかるくらいでないと、。

 

 では、どうして、知性重視タイプは理性者になれないのか?
 知性タイプと理性タイプには隔絶するほどの哲学的な相違がある。これは問題にしておく。

 では、仏教の覚醒、悟りとは何か?
 これも問題にしておく。


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