経営戦略 電波犯罪危機管理マニュアルY

Y.知的な職業の犯罪対策


Y.知的な職業における電波犯罪対策


 囲碁など本人の知力を尽くして闘う競技では、常に、冷静さが求められるが、そういう世界でも、電波による競技妨害がある。私は、電波被害六年の間に、囲碁大会には、何度も出場したが、その度ごとに、電波による妨害のために、集中して考えることができず、実力を発揮できなかった。私は府の大会では優勝したこともあったが、近年は、2回戦負けという不本意な結果が多いのは、電波に原因がある。

 というのは、大会が開催された場所で、午前中は、あまりきつくはならないが、私などは電波機器の反応が高いので、それを見つけたその地域に住む電波犯罪者が、きまぐれに狙ってきて、何本も電波を浴びるようになる。すると、アマの大会では2局目頃からは、頭が熱くなり、ぼおっとしてきて、朝には十手先もクリアに読めたのだが、2手先くらいしか読めなくなる。先の見通しの立たない手を打ち、普段なら間違えようもないところで、悪手を打ち、負けるというパターンが多かった。さらに、電波で眠気も起こされて、相手が考えている間に、目算などしなくてはならないが、それもできなかったりする。悪いはもちろん、試合会場近くにいる電波犯罪者である
。が、対局中に、警察に言って届け出る時間はなく、どうしようもなかった。そして、さすがに、電波犯罪が知られていない時期だったので、大会運営者に、電波の届きにくい対局場所を要求することもできず、いつも困っていた。

 囲碁を打つ者は、さすがに、不正をしてまで勝とうとする卑劣な者はいない。実力で勝つことを信条にしているからだ。対局相手から電波を浴びせられたことはない。その点で、どの対局者も高段では、紳士的である。悪いのはいつも試合大会の付近にいる電波犯罪者である。そういう犯罪者を一掃するのが一番よい。が、ファンの一部には、不正なことまでして、勝たせようとする例もたまにあるようだ。

 例えば、韓国での国際棋戦で、日本の棋士が決勝戦にまで進んだら、前日から体調を崩し、耳鳴りもするようになり、風邪みたいなことになったという。そして帰国後も耳鳴りは続いたというが、その明らかな不自然な病気は、電波による症状と私は断定する。が、その日本棋士はそういうハンディを背負いながらも、優勝した。大会の主催者がせっかく用意した場を、一部ファンのせいで、結果そのものに影響は出なかった例だが、競技自体は台無しにされたと言ってもよいだろう。大会運営者は、電波による妨害をできないような対局場を選ぶべきなのである。強い棋士は、電波の多少の妨害でも勝てるのは、事実だが、やはり、電犯罪でずるして勝とうとする行為は、許されざるものである。囲碁など知的なスポーツは、良き環境が守られた場所でしなくてはならない。

囲碁、将棋など大会運営者は、大会参加者が、電波の影響を受けない環境を用意するにはどうしたらよいか。

囲碁・将棋等大会運営における電波犯罪対策

☆大会主催者が用意するもの
電波検出器

☆大会開始前にすること
大会開始前には、電波検出器で、会場内で、電磁波、電波の強い場所をあらかじめ調べておく。そして、そこに対局席をもうけないようにする。会場前に、電線が通っていたり、大きなアンテナがあるところは、電磁波がきついので、避けたい。基本的に、窓側から遠いほど、入ってくる電波量は少なくなる。電磁波を放出しやすい器物(例、携帯電話、)があると、それを撤去しておく。注意、無線のマイクも使用しない間は、電源そのものを切っておく。

☆大会開始の注意
大会が始まる時には、参加者に注意すること。

○ 電磁波の強い影響があるので、それが電波被害を大きくするので、携帯電話の電源は、切っておくように、大会会場内では、義務づける。それを守らない者は、参加資格を取り上げる。
○ 電波被害にあっている人は、各自申し出るように説明する。特に被害症状がきつくなるので、対局席を電波の影響の少ない場所に変える処置をすることを、入り口で説明する。(大会参加用紙に、記しておく。)

☆大会時間中にすること
大会時間中に、特定個人に電波が浴びせられないように、常時、対局席の周囲を電波検出器でチェックする。そして、電波ビームがみつかると、被害者を確かめて、本人に被害にあっていることを告げて、本人の了承を得て、電波被害の届きにくい、電波の届く場所から反対側の席を移動するなどをする。

そして、大会を妨害した電波の周波数を記録して、ただちに、警察にその旨を連絡して、対処してもらう。(このマニュアルが読まれる頃には、電波犯罪と警察が通報されたら、警察は、それを捜査する義務を法律で定めて決めていると仮定している。)

以上で、電波犯罪から、参加者個人を守り、大会運営を支障なく行うことができる。

個人の対策

電波被害を受けている人は、個人で対策しなくてはならない。もっとも大事なのは、囲碁は、運動スポーツと違って、手足ではなく、頭を使うゲームなので、頭部を守らなくてはならないことだ。そのために、電波を浴びても、それが頭部ではなく、別な場所に流れるようにするグッズが必要となる。もしくは、電波そのものを浴びなくする工夫が必要である。

非干渉周波数を自分にかける

電波が当たらなくなるように、電波バリアみたいなものをかける技術もある。それには二つの種類がある。自分の周囲に、特殊な電磁場を作ることで、電波をそこに吸収させて、自分には当たらなくする類と、自分と似た周波数を周囲にまきちらして、そこに吸収させる類である。前者のほうが、よい。後者のものは、自分の周波数に似たものが使われるので、それによる弊害が大きい。しかし、これは専門家に依頼しなくてはならない。もしくは市販のものを用いる。

電波防御グッズを所持する

さまざまな種類のものがあるので、頭が冷静になる効果のあるものを選ぶべきである。何度か使用して、試してみて、本当に使えるものだけを使用する。下手なものを使えば、せっかく対策をしても、逆に副作用のほうがきつくて、思考ができなかったりする。

私は、電波被害を受けてからは、あまりに大会での成績が悪くなったので、自分でいろいろ開発して、電波対策をしたものだ。正直、実力で負けたのではなく、電波に負けたのだから。それで、頭に電波が届かなくなるグッズを考えた。靴に、アース用の金属をつけるということも試した。これは結構使えた。腕時計をはめて、頭ではなく、手に電波が集まるように工夫してみたが、それは副作用がきつく、逆に、冷静に思考できなくなった。身につけている腕時計の種類によっては、電磁ノイズが発生して、それが思考を妨害する。腕時計を変えたり、つけなくしたら、それは治った。これは、結構、特に被害にあっている者だけではなく、おおくの人に共通していえることで、重要なアイデアである。成績不振の原因は、腕時計にあったりもする。家でも、練習する場所の碁盤によって、集中して考えられる場合とそうでない場合がある。音が禁物なのである。電波も電磁波の音波みたいなもので、音に共鳴しやすい。もともと日本の電波機器では、電波のターゲット用周波数は、音で決まる。音を出さないならば、狙われない。だから、碁盤を使う時は、できるだけ石を打つ音が出なくするように、平たい碁盤なならば、床に直接置くとか、消音のマットを下にひく。大きな音を出す碁盤には、碁盤そのものが電波の的になり、そのために電波を受けて、そこから放出するようになる。テーブルの上に置いた碁盤で練習するのもよくない。テーブルの下から音がかなり反響して、それを電波機器が狙うので。そんな碁盤で、練習したのでは、碁盤から放たれる電波のためぼおぉっとして、集中することもできない。格好は悪いが、厚い碁盤で最近、集中して練習できないという人は、碁盤の足は、かんたんに外れるので外して、直接、床、畳の上に置いて、音をなくすことを勧める。今までよりも何倍も、考えることができるようになれるだろう。私の成績が最近よくなったのは、テーブルに碁盤を置くのをやめて、床に碁盤を置いて棋譜を並べ、練習するからである。

練習時の注意

碁盤から放出される電波に注意する。音を出すとターゲットになるから音は出さない工夫をする。現在、この消音対策は無意味と判明

碁盤から出る音をなくす工夫をする
○ 消音マットを使う。
○ テーブルに置いた練習用碁盤は最悪なのでできるだけそこで練習しない。
○ 床に直接碁盤を置く。
○ 足のついた碁盤は、足を外して床に直接置く。

住んでいる場所が、大きなアンテナの下である場合は、すぐに引っ越しすることを勧める。マンションに住む場合は、屋上を調べて、大きな金属製の器物があるか調べる。特に、巨大なアンテナがあれば、そんな場所では、電磁波被害のために、常時、ぼおっとして過ごすことになり、集中力は発揮できない。

これら対策を行うだけで、普段よりも何倍も考えられるようになるだろう。

知的なゲームでは、頭が最高に働く環境をいつも保たなくてはならない。大会運営者は、電波による妨害で選手が、そういう卑劣な妨害のせいで、本来の力を発揮できなくするようなことのないように、万全を尽くさなくてはならない。そして、棋士などを管理する組織では、個人が、電波被害にあわないように、被害対策を、教育しておくべきだろう。

 02-3-25 03-8-22 校正 2015/4/19

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