経営戦略 電波犯罪危機管理マニュアルX

X.社内のスポーツ選手の被害


X.社内のスポーツ選手が被害にあった場合

企業メセナ。企業が地域スポーツチームのスポンサーであったり、スポーツチームをもっていて、スポーツ文化面での社会貢献を目指している企業もある。プロ野球などは、そのスポーツチームの成績によって、企業自体の業績も左右される。が、電波犯罪の魔の手は、スポーツの分野にも例外なく伸びる。彼ら選手を、電波犯罪からどう企業は守ってゆけばよいだろうか。

ケース1 個人選手が狙われた場合

スポーツというものは、その本人の実力だけで、勝敗を決しなくてはならない。それ以外の要素、例えば、不公正な判定、競技活動の妨害で、神聖なスポーツが妨害されることはあってはならない。選手もスポーツマンシップにのっとって、堂々とプレーしなくてはならない。もちろん、選手の中には、不公正な方法で勝利しようとして、敵側に、電波を浴びせ、相手選手に筋肉痛や頭をぼぉっとさせる邪な者はめったにいない。だが、彼らの応援団の中には、電波機器を用いるという犯罪的手法を使ってでも、勝つことに執念を燃やす輩が、かなりいる。有名選手ならば、国家を代表する選手は、一億人がその応援をする。その一億人の中には、電波で不正をしようとする者があとをたたない。私は、数々のスポーツ大会の中継を見たが、オリンピックですら電波犯罪の影響を見つけることができた。さらには高校生の競技大会などほとんどの大会会場にはスタンドから競技場に向けて、この電波が飛び交うのを目撃した。基本的に、遠距離からの電波放出は、選手個人に強い影響力を与えることはない。犯罪が起こるのは、スタンド内の観客席にそういう犯罪者がいる場合である。そういう競技活動中での近距離からの電波による妨害は、何度も見たことがある。

最近、百メートル走で、走っている途中に、選手の足が筋肉痛をするケースが多発したが、よくそのVTRを観察すると、スタンドから電波が放出されていて、その電波線上を通過した直後に、痙攣を起こすようだった。その場合は、明らかにストリングスを刺激する電磁波が、その筋肉苦痛の発生した地点前後に、みつかる。

マラソンは長時間テレビ画面にうつり全国の視聴者が見るので、遠くからの電波を出して、選手を応援しようとする卑劣なケースがある。しかし、この場合は、遠距離からのものなので、個人が受ける量も少なく、極端な被害症状が出ることはない。全体的に、反射神経が鈍くなったり、体力が落ちる程度である。さらに、国内のレースには強い影響を与えるが、外国のレースを妨害するほどの電波にはならない。

水泳の場合は、電波は本人の体に当たっても、水から電磁波がプールにアースされるので、影響はほとんどなく、電波被害をまったく気にしなくてもいい。

犯人は、主に、観客スタンドにいる。あまりに遠くの電波の場合は、焦点が合わず、本人に強く浴びせることはできないからである。観客スタンドに電波機器をもちこんで、狙いを定める。選手自身は、その近距離の電波攻撃から、いかに自分を守っていけばよいか。

スポーツの電波犯罪のパターン

基本的に、電波の妨害は、短時間で終わる競技は、筋肉痛のみを警戒すればいい。五分以上かかる競技でも、走るだけのマラソンなどは、長時間の電波を浴びることによるストレスを考えなくてはならない。が、持久力の極限を試されるものでないならば、その場合は、頭をぼぉっとさせる電波を浴びて、判断力が低下することを心配しなくてはならない。水泳は、水に電磁波が流れるので、競技中の対策は必要ない。

電波によるスポーツの競技妨害について

以下の被害症状があれば、電波によるものを疑わなくてはならない。

競技中、トラック、待合室で
1,筋肉痛が起こる
一部倫理なき応援団が観客席から筋肉痛となる電波攻撃をして、対戦相手チームの選手に、筋肉痛を起こす。もっとも直接的な競技妨害である。サッカーのゴールキーパーが、突然足をつったケースがある。動き回る選手には、電波はまっすぐに飛ぶので、当たりにくいので、被害は小さい。

2,頭がぼぉっとする
 選手の判断能力や、反射神経を鈍らせる目的で、頭をぼおっとさせる周波数がよく使われる。

競技前、ホテルで、移動中
3,睡眠不足
選手の宿泊施設に電波を大量に浴びせて、睡眠不足にしたり、頭をぼぉっとさせたり、競技本番に実力を発揮できないように、体調不良にする類。

 これらの卑劣な電波犯罪を、許してはならない。見つけたしだい、警察に訴えたい。が、それでも競技は中止になることはなく、たいてい実行されるので、選手はこれら電波犯罪からいかに自己を守ってゆけばよいか自衛策をとらなくてはならない。

犯人の位置

一般的に、遠くから放出しても、個人には当たらないから、直接電波を浴びせようと競技会場近くに隠れている。スタンドにいるケースが多い。遠くからの電波は、発信場所を特定することは困難である。見つけ次第、警察に通報して、連行してもらう。そして、競技をこれら不正を行おうとする者から守らなくてはならない。

選手の自己防衛法

電波によって、自分の実力が発揮できないように妨害されるのは、選手にとって、とてもつらいことである。本番のために、練習を積み重ねてきたのに、電波による妨害のために、その成果が台無しにされる。こんなことは、許されざることである。選手本人も、この本番に新たに加わった犯罪にも、対して自己防衛しなくてはならない。企業は、それをサポートして、選手自身を電波犯罪者から守るようにすべきである。

電波による妨害から守る方法にはいろんなものがある。変に、電波対策をするよりは、何もしないほうが、普段の実力を発揮する場合もある。下手な防御は、返ってマイナスになる。電波による妨害をされても、勝つ選手は、勝つ。しかし、対策をなにも講じないことを勧めてはいない。下手に対処するよりは、何もしないほうが、よい。電波対策を万全にしすぎたために、帰って、いつもの調子が出なくなるケースもある。電波対策をするにしても、それにのみとらわれず、選手自身が最高の実力を発揮することを、第一に考えるべきである。

○ 非干渉周波数をかける
電波を周囲に吸収する場を作る周波数を、個人にかけることで、本人が浴びる電波を減らすことができる。外国の電波対策のできている国の選手には、たいていかけられている。ただし、この非干渉周波数をかけると、まだ完全に無害なものはなく、本人の意識が若干低下するという弊害がある。選手の反射運動能力がわずかに落ちるので、本番にのみかけると、普段の調子を落とすので、慎重に用いたい。

○ 電波防御グッズをもつ
それを所持するだけで、電波による干渉を緩和することができるグッズがある。百メートル走での筋肉痛を避けるには、足に電波が集中しない工夫をすればいい。腕時計をはめるか、首に金属製のネックレスをかけるといい。体に金属をなにもつけることで、電波はそこに集まり、足などに集中することを避けることができる。これは、かんたんな方法である。しかし、金属を身につけると、全般的には、電波を浴びる量が増えるので、長時間の競技者にはふさわしくなく、短時間での競技にのみ推奨する。

プラスチックメガネをかける。電波は、顔の周波数をとらえて、本人に狙う周波数は、顔の周波数を用いる例が多い。メガネをかけることで、その自分には届かない周波数にすることができる。金属は電波を集めるので、オールプラスチック製がベストである。

時計やサングラスなど身近なもので、防御グッズにする方法もある。が、専門的な道具でも、防衛することができる。

○特殊な模様の入ったグッズをもつ
電波は、模様の中で、周波数を変換され、人体に影響のないものにする。これは、模様の形体によって、効果はさまざま違うので、個々の説明書を読み、何度か使ってみて、本当に効果を確かめてから、使用すべきである。弊害が大きいものもあるので、使用には特に慎重にすべきである。電波に敏感な専門家、たとえば、私ならば、すぐに効果がわかるが、そういう専門家に、そのグッズはどういう効果、弊害があるか、確かめるべきである。もしくは、多くの人が使用して、安全と確認できた物のみである。案外、そういう特殊なグッズを用いるよりは、何も対策をしなかったほうが、よいケースも多い。

 

アメリカのサッカー選手には、まさにこの特殊な形体の電波グッズの効果がある周波数が、自己防衛用に、かけられていた。自分自身に電波をかけるのは犯罪ではない。その周波数の効果で、電波防御がある程度できたばかりではなく、グッズの周波数効果によって、『気』のようなものが選手につくので、選手自身の持久力があがった。が、しかしそれが逆に、選手の筋肉を硬くしたので、前半は調子がよかったが、後半では、筋肉痛を起こす選手が続発した。これは、多少の弊害があったものの成功したケースである。アメリカは、電波対策で、他国よりも進んでいる。が、アメリカとカナダは、短距離走で、何度も筋肉痛を起こす選手が出て、公正なスポーツが行われているとは考えにくい。

○ 何も対策をしない
無策だから推奨しないが、案外、電波対策をしたために、裏目に出て、選手の成績が落ちる場合もある。なにもしないほうが、電波を多少浴びるとしても、選手は、対策をするよりもより実力を発揮できることもある。第一に、選手が最高に実力の発揮することを考えるべきである。電波対策により、本人の調子が狂うならば、何もしないほうがよい。なにも対策しなくても、勝つ選手は勝つ。電波犯罪対策をすることを、私は推奨するが、それも選手自身のためになる場合のみである。

○電波対策は、普段の練習から
練習時間に、電波対策をしないで、大会本番で、突然電波対策をして、いろんな防御グッズを身につけて、防衛周波数をかけられると、今まで通りのイメージで、本番にのぞむことができず、必ず、選手は実力を発揮できなくなる。電波対策をする場合も、普段の練習から、電波対策をした環境に慣れさせておかなくてはならない。

選手の自己防衛法をみてきたが、これは選手個人ですべてできるものではないので、チームやマネージャー、企業が協力して、彼らを守っていかなくてはならない。電波による競技活動の妨害は、犯罪である。犯罪は、みつけしだい、証拠を記録して、それを訴える体制を、整えておくのは、選手個人ができるものではなく、スポーツ大会の主催者や、スポーツ連盟や競技場の管理組織そして、スポンサー企業側の義務である。それを早急に用意することも肝心である。よって、電波犯罪から競技会場を守ることが、運営者の新たな責任である。

競技場運営の留意点

電波犯罪からの競技会場の自衛策(電波犯罪のできない競技場の運営)

 神聖なスポーツの場で、電波犯罪が横行するのは、一刻も早くやめなくてはならない。電波犯罪から選手を守り、公正なスポーツ環境を用意して、快適な場所で、本人が最高の実力を発揮できるようにするのは、運営組織の義務である。そのための取り組みを記したい。

会場運営における電波犯罪対策


電波機器の持ち込みの禁止
観客席からの電波は、選手をまっすぐに狙うことができるので、もっとも警戒しなくてはならないものだ。電波機器を競技場内に持ち込むことを、入り口で阻止しなくてはならない。入り口で、電波機器の所持をチェックする。

電波の早期発見する体制
万が一、観客席から電波が放出されたら、それをすぐに見つけ出して、やめさせなくてはならない。犯人を捕まえて、警察に即座に、引き渡す。電波の放出をみつけるには、電波レーダーが必要である。競技場には、電波レーダーを用意して、すぐに発見できるようにしておきたい。

遠距離の電波の侵入防止
観客席からの電波の放出を阻止できても、遠くから競技場内に届くものを、阻止しなくてはいけない。その選手を遠くから届く電波から守るために、競技場内に侵入する電波を大量に吸収する機器を設置して、アースする用意を整えておくべきである。

トラックの保護
陸上競技では、トラック内部だけで競技が行われる。だから、そこに電波が届かないように警戒しなくてはならない。トラックの周囲に電波検出系を設置して、電波妨害を観測できる体制にしたい。

これらを行えば、電波犯罪からスポーツ大会をたいてい守ることができるだろう。電波犯罪は、深刻な問題である。電波犯罪者は、サッカーのフーリガンよりも性質が悪い。フーリガンは、スタンドで騒ぐだけだが、電波犯罪者は、競技を直接妨害しようとする。こんな悪質な連中は、スポーツの風上にみ置けない。一度、取り締まった者は、リストに載せて、再度競技場に入れないようにする処置なども検討すべきである。国際大会など、競技場には、電波対策を万全にする。電波から選手と競技を守り、公正な試合環境を整えるのは、新たな主催者の義務である。スポーツ選手が普段の実力を発揮できるように、最大限の努力を払うようにしなくてはならない。スポーツを電波犯罪から守る。それは、試合運営者に新たに課せられた。

以上

02-3-23 03-8-22 校正 2015/4/19

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