犯罪者心理 03-8-29


犯罪者心理

 電波犯罪者の心理

 毎日、家の中にいて見えない対象に電波を与え続ける。盗聴を行い、人の生活をのぞき見る。はじめは悪いことをしている、と不安だ。が、電波犯罪の虜になると、彼らはゲームのように熱中する。電波をいろいろと変えて、対象が一番いやがる刺激を探し出す。

対象が目の前になくて、苦しみやつらさがわからないために、どんどんゲーム感覚で犯罪をエスカレートさせる。人を痛めつけることに心の痛みを感じなくなる。乱暴な性格になる。

ただし、あまりに強力な電波を飛ばすと対象は死んでしまう。それは殺人犯になるからいや。そこまで徹底的に対象を痛めつけるのではなく、生かそうとする。彼らはそれを、やさしさだと思っている。

彼らには罪悪感がみられず、警察には捕まらないと信じ込む。犯罪仲間がいて、それらと緊密に連絡をとりあい、犯罪組織の指示のもと、集団で1人を監視したり、いじめる。

いつのまにか犯罪仲間とだけつきあう。裏社会的な性格になり、表情も暗くなる。電波を人に浴びせるのは悪いことだという罪悪感がほとんどない。やめる人は少ない。毎日のようにそんなストーカーじみたことができるのは一種の中毒症状に陥っているからである。

これら中毒犯罪者の表情を見ると、警察に警戒心が強くいつも、びくびくしている。どこかに罪悪感は残っている。さらに、腹が立つとすぐに強い電波を出して、対象をいためつけて、ストレスを発散しようと、乱暴になる。そして、なんでも腹が立つと、直接抗議しないで、家に帰ってから電波によって復讐しようとする陰湿、陰険な性格になる。

無線機という最新科学技術を前にして、倫理観が崩れる人が多い。この無線機には人から道徳性や良心を失わせ、精神を退廃させる力がある。

電波犯罪者の特徴

 電波犯罪犯罪者には以下の特徴がある。

・確信犯
・ 計画犯
・ 愉快犯
・ 罪悪感の薄さ
・ 犯罪の常習性
・ ゲーム感覚
・ 乱暴な性格
・ 裏社会的
・ 弱者の犯罪
・ 長期間の犯罪(、中毒傾向)

・確信犯

 無罪だと確信している人はいない。無理やりやらされているのではない。電波で人に苦痛を与えることは犯罪とわかっている。

・計画犯

 電波を人に浴びせる時に、どんな周波数が一番苦痛を与えるか。犯罪者はよく考え、機械を操作する。そして、毎日電波を飛ばす。それは常習的だ。突発的な犯行ではなく、計画的である。もともと高度に計画された組織犯罪である。

・愉快犯

 電波犯罪者は、電波を飛ばして、被害者に一定の効果を与えることができると、快感にひたる。電波を人に浴びせることや、盗聴を楽しんでいる。

・知能犯

 電波を浴びせても、盗聴しても法律では罰せられないと知っていて、無線機の複雑な操作を使いこなして、電波を飛ばし、対象を一番困らせようとする。悪知恵を働かせている。

・罪悪感の薄さ

 彼らは犯罪組織から、電波を人に浴びせても法律では罰せられない犯罪ではないと間違った説明を受けた。それを信じてはいない。電波で人を痛め続けることは、犯罪だとはっきりとわかっている。だから、警察に相談しない。が、この犯行を続ける。一様に、罪悪感がない。気に入らない人物にはすぐに電波を浴びせる。さらにどうせ捕まらないとたかをくくっている。

・犯罪の常習性

 一度始めると、それ以後ずっと続けて、電波犯罪をやめることはほとんどない。そして、毎日時間があれば、無線機を操作する日常になり、何年も続けるケースが多い。

・ゲーム感覚

 対象に電波を浴びせる際、どんな効果を与えるか。毎日、工夫している。そして、その効果が対象に生じた時には、犯罪者は拍手喝さいする。成功すると快感を覚えるようだ。遠くから人を電波で操作することに歓喜する。が、目前゛に見えていないから苦痛のほどがわからない。彼らに本当に人を苦しめているというリアリティも現実感も欠けている。

・乱暴な性格

 電波を人に浴びせることに最初は罪悪感もある。が、だんだんと慣れてくると、すぐに電波による暴力で相手に仕返ししたり、嫌なことがあると電波で対象をいじめてストレスを発散させる。乱暴な性格になる。だんだんと友達も犯罪仲間ばかりになり、その性格が移る。

・裏社会的

 電波犯罪は秘密である。電波犯罪をやり出すと、いつも犯罪組織から指令を受けるため、だんだんと電波仲間が増える。近所でのつきあいは暗い連中ばかり。そんな暗い犯罪仲間になる。情報交換をしたり、誘われて仲間の家で隠れて電波を飛ばしたりするうちに、だんだんと犯罪者のきずなは深まり、抜け出られなくなる。抜け出ようとすると、警察に告発される恐れから、周囲から電波を浴びせられるため。そうやって、犯罪社会の住民となる。

・弱者の犯罪

 電波犯罪は、安価な無線機(犯罪組織からただで配布されたもの)で、顔を隠してできる犯罪である。主婦が子供も無線機一つあればでき、それで殺人もできる。弱者の犯罪である。

まとめ

 電波犯罪者は、ゲーム感覚で電波を飛ばす。罪悪感も薄い。常習的、中毒的でなかなかやめない。犯罪組織の指示に基づき、ターゲットを決め嫌がらせを行う。計画的、確信的、愉快犯である。人に悪さをしても、新しい犯罪だから警察にはばれない、と思っているような薄汚い知能犯である。

彼らには犯罪に対して、罪の自覚を与え、被害者に対して謝罪の念を生じさせることが肝要である。

 参考 犯罪者の更生
(制作 03-8-29, 修正 2014/1/6 )

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