電波犯罪の理論と技術 03-8-10 03-9-18 10-7,8


電波犯罪の理論と技術

 電波犯罪には、古い電波技術や新しい技術が使われている。それは@、電波で共振させる技術、A、干渉作用をもたせる技術、B、搬送波の工夫である。

犯罪被害には様々な特徴がある。そこから、使われている電波技術を推測することができる。

犯罪被害の特徴

・被害は頭痛が多い
・筋肉の硬直(こぶらがえり)も多々ある。
・特定個人のみが被害にあい、特定の器官部位のみが苦痛が生じる。
・盗聴もできる。
・家の中でも被害が弱まらない
・直線上で被害にあう(被害にあわないエリアも)
・大きな鉄箱の中では被害が大きくなる。
・近くにある物品の性質が、被害に影響を与える。
・部屋の奥でも被害が小さくならない。
・共振して、振動を与えるものではない。
・共振させて、そこに電磁波を発生させる類である。

 さらに、現在、犯罪電波を検出した人がいる。その人はFM電波と言う。

 電波で人に苦痛を与えるメカニズムには、三つの原理が使われている。

@、共振
A、干渉方法の工夫
B、搬送波の工夫

@、共振について

電波犯罪ではいかなる技術で、特定個人の特定器官を狙ったのだろうか。それを解明したい。

 すべての物体には共振する周波数がある。同じ音が鳴る音叉が二つある。片方の音叉を鳴らして、他方に近づけると、もう一方は共鳴して鳴り出す。これは音による共鳴である。その物体と同じ周波数の電波を物体に放出すると、その物体に振動や作用を与えることができる。通常は単に、振動が発生するだけである。が、電磁波は共振周波数では、人体の吸収率が数倍高くなることが知られている。

 個人ごとに共振する周波数は異なる。よって、特定の周波数の電波は、狙った個人のみに作用することができた。さらに、人体の組織もそれぞれ周波数が異なる。それで、人体の特定組織に作用を及ぼすことができた。

そして、電磁波によって、共振させることで、その物体をレーダーのようにとらえることができる。それが現在産業界で問題になっているテンペスト技術、つまり電磁波盗聴である。

それら共振によって、特定個人の頭や一部器官にのみ電波を強く作用させることができた。

共振

 ,共振は、1/2の波長で起こる。
,人体の共振周波数は、電波が1秒で進む距離を30万キロとして、
身長170センチを基準にすると、   1.7m×2×周波数=30万` 
共振周波数             30万`/2/1.7m=約88.2MHz


人体の 共振

・共振する周波数の電波の吸収率は数倍から5倍に上がる
・人体の共振周波数の求め方
厳密な計算式はなく、電磁界解析ソフトでシミュレーションや擬似モデルを作成して求める。
    人体の共振は、その吸収される最大電力(電気容量)で求める
    全身平均0.4W/kg、局所8W/kgで計算する(最大5W/kg)
   組織ごとに吸収される電力比率が異なる
    形状をもとにした周波数は身長(高さ)、横幅、組織構成で決まる。

電磁波の波長は人体内では10分の1になる。
頭部の共振は、理論上、数百MHzとなる。
人体の共振周波数は40〜80MHzの範囲である。
  ・人体の部位に共振させるには、
人体の器官は、目や口など、2〜30cmとすると、7500〜500MHzである。

 参考

 超音波共振現象の基礎的FEM解析 

電波の生体への影響  

A、刺激作用の工夫

 被害事例に、筋肉の硬直がある。筋肉の硬直は継続的な電気的な刺激により生じる。よって、電波犯罪では、特定部位に、電気的な刺激を発生させる技術が使われた。刺激を与えるには、低周波をそこに発生させなくてはならない。

特定の場所にのみ低周波を発生させるには、2つの電波を干渉させて、低周波帯(0-100H,100-100kHz)以内の電波を発生させて、誘導電流を発生させ、その電流により刺激する方法がある。電波で遠くから特定の場所に、低周波を発生させる。低周波による刺激である。低周波を発生させる方法は、干渉低周波として下記に説明する。

刺激(電流発生)作用と熱作用

 刺激作用とは
低周波(0-100H,100-100kHz)では、皮膚中心に発生する誘導電流が、組織に誘導され、電流による刺激現象により、神経や組織に対する興奮
作用が発生する。簡単にいえば、感電することである。ただし、通常は皮膚表面にしか電気は流れない。

 熱作用とは
100KHz以上では、電力吸収による熱が生じる。

体内に電気を発生させる方法

電波の干渉は、あまり知られていないものではなく、電波やレーザー分野におけるごくごくありふれた方法である。それと共振とを組み合わせることで、新しい技術にすることができたと考える。現在、身体の内部の特定のポイントに電気の刺激を生じさせる方法には、2つある。一つは低周波を干渉させる技術、二つ目は磁気刺激というものである。ただしこの方法は面倒くさい。電波は2種類と思われるが、干渉の方式に工夫があると思われる。絶えず、ターゲットに特定の電波を浴びせる。そして作用させる電波を時折変える。

@、干渉低周波

通常、体内に電気を発生させようとしても、皮膚で電磁波が吸収され、そこで熱または誘導電流が発生して、体内には電気は流れない。しかし、2つの異なる周波数の電波を交差させ、その周波数差により、低周波帯の電波を発生させて、そこに電気を生じさせることができる。 例えば、一点に、2400ヘルツの電波と2350ヘルツの電波を浴びせると、その地点に50ヘルツの電波が生じる。それは低周波帯の電波であり、誘導電流がそこに発生して、刺激作用が起こる。

電波による干渉低周波の特徴

・物体に発生する電気は大きくはないが、しびれる程度には発生するだろう。
・人体内に電気を発生させても、すぐに流れてしまうので、大きな特定部位に大きな作用を引き起こすことはできない。例えば、人体の内部がこげるほどのエネルギーは発生しえない。
・微弱な電気刺激でも、体内に発生すると、筋肉などには強い反応を引き起こすことができる。
・この技術で、人体に特定の作用を及ぼすことができる。

この原理を使った製品に、干渉低周波治療器というものがある。

干渉低周波治療器

 電波ではなく、高周波電流を直接2箇所から皮膚から流して、それが交わった場所で、干渉して、低周波の電気が発生して、そこに電気刺激を起こす方法である。電波を飛ばす方法ではなく、直接電気を流す方法だから、電気が多く発生する。筋肉を直接刺激するには、50Hzが使われる。通常は0-1Hz以内である。

 干渉低周波治療器

 干渉低周波治療器
『「干渉低周波療法」とは、2つの異なる周波数の電流を、身体の表面上で交差させ、発生した干渉低周波を使って、深層組織を刺激する治療法です。この干渉低周波療法は、従来の低周波治療の数十倍の高周波を使用します。これは皮膚インピーダンスの容量成分を無視できるようにするためです。皮膚によるエネルギーロスを少なくし、身体内部へ多量の電気エネルギーを無理なく、不快感なく与えます。身体のより深い組織に働きかけることで、より高い治療効果が得られるのです。』引用

 干渉低周波治療器
電磁波の影響が図表で解説 

A、磁気刺激

磁気刺激とは、『磁気パルスを用いて、生体の組織電流を誘導し、神経、筋組織を刺激することです。』ただし、磁気を遠くに飛ばす方法は知られていない。よって、この方法の可能性は低いだろう。

磁気刺激装置

磁気刺激装置( 『磁気刺激装置は磁気パルスを用いて生体の組織電流を誘導し、神経・筋組織を刺激する装置です。骨や脂肪の影響を受けずに深部の神経構造まで、非侵襲的に痛みを伴わず刺激することが可能です。』

 生体磁気刺激(磁気刺激の効果)

個別問題@、超音波

 この犯罪では、被害者の一部は超音波を検出している。被害部位に超音波測定器を貼り付けて、それを金網の中にいれたオシロスコープで検出したそうである。その検出の結果について。

常時40KHzの超音波が検出できたこと。
 作用する時は、高い周波数だったこと。
 通常作用時には0〜1Hzの超音波が観測された。

 彼らは超音波を悪用した犯罪だとみなしていたが、いくつかの説明しきれない点もあった。超音波の届く範囲は数十メートルである。が、被害者の中には、犯人が数百メートル離れた地点の場合もある。それらのケースでは説明できない。さらに、個人の共振周波数を測定する方法が超音波だとわからない。ターゲットとなる被害者は家の中にいるのに、その周波数をいつも犯人側はとらえることができないからだ。が、電波だと遠くから個人の周波数をとらえることも説明できる。よって、私は犯罪の技術は主に電波を利用したものではなく、超音波の類ではないと考える。超音波は、電波による共振時に、副次的に発生したものと考える。電波による共振ならば、距離の問題は克服できるからだ。

まとめ

 電波犯罪について混乱した見解があるが、電波犯罪は、霊能力による攻撃ではなく、宇宙人のビームでもなく、電波技術を悪用した犯罪である。特に目新しい技術ではなく、既存の技術の組み合わせだと思える。しかし、それを犯罪に利用するのはけっして許してはいけない。すばやく明らかにして、規制しなくてはならない。

(制作 03-8-10, 修正 2014/1/7 )
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